「JCAW 研修会 John Voll氏をお迎えして」


イスラム世界研究の専門家Prof. John Voll 氏 ( Georgetown University 教授)

JCAW 4月研修会は、4月24日木曜日に、40年の長きにわたりイスラム教や中近東の歴史を中心とした歴史学の教鞭を執られているジョージタウン大学のDr. John O. Voll 氏を迎え、世界情勢を揺さぶるイスラム教のスンニ派とシーア派の対立関係について講演いただきました。

Dr. Vollは、ニューハンプシャー大学で30年ほど中東の歴史やイスラム史を専門とした世界史の教鞭を執った後、1995年にジョージタウン大学に移籍しイスラム史の教鞭を執るかたわら、同大学のCenter for Muslim-Christian Understandingの副所長を務め、イスラム研究者としての名声を確立されています。

スンニ派とシーア派がどのように生まれたか、どう違うのかなど、私たちが知らなかった歴史について次々と謎解きをされました。教義上の違いから、スンニ派は権力者権威者の言葉に必ずしも素直に従わないのに対し、シーア派は忠実に従う傾向があるとの指摘は、比較的穏健な湾岸諸国と、聖職者や大統領の強硬発言に盛り上がる傾向のあるイランを思い出させ、納得感の生じるものでした。

日本人にはどうしても遠く感じてしまうイスラム世界には、多数の国と民族・部族があり、宗教も国情も多様なのだとの認識を新たにしました。

(研修担当 奥 智之)




大学での講義で手馴れているせいか、演台をたびたび離れて、テーブル席の聴衆の近くでマイクなしで熱演するDr. Voll。