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![]() ![]() 9月10日に開催されたJCAW研修会では、Samuels International AssociatesのChris Nelson氏をお招きし、間近に迫った米国大統領選挙の展望についてご講演いただきました。Nelson氏は、政治ジャーナリストとして、またアジア外交政策のコンサルタントして長年ワシントンで活躍されてきました。特に、外交政策や貿易問題のインサイダー情報誌「The Nelson Report」の編集責任者としてお馴染みです。9月研修会では、議会や政権の内情に詳しいNelson氏より、民主党または共和党政権が誕生した場合の対アジア政策についてお得意のユーモアを交えながらお話いただきました。Nelson氏は、日本だけでなくアジアの多くの国が一般的に自由貿易主義を唱える共和党を好む傾向にあるものの、議会で民主党が優勢を維持する状況では、McCain政権が誕生してもその自由貿易主義的な政策が議会ですんなりと受け入れられることはないと予想しています。懸案の自由貿易協定についても幾つかの重要な譲歩なしには議会承認の達成は不可能との意見でした。Obama候補については、共和党から「保護主義」とのレッテルを貼られつつも、米国の競争力を維持し公正な自由貿易を推進すると反論しており、民主党議会が保護主義的な強硬路線を堅持しないよう舵取りができるかどうかが焦点だと述べました。 新政権の外交政策を占う際に注目するのは、候補者の外交ブレーンの顔ぶれです。Nelson氏は、共和党はArmitage元国務副長官を始めとする影響力のある知日派を擁しながらも中堅・若手の層が薄いと指摘し、過去8年間続いたBush政権下で、共和党系の知日派やアジア問題専門家は「くたびれた」状態にあると形容しました。それとは対照的に、民主党系の外交ブレーンは、満を持して民主党政権下で活躍できる日を心待ちにしていると述べました。Nelson氏は、どちらの党が政権をとるかにかかわらず、主要ポストの任命には、一定の時間を要するセキュリティ・クリアランスを経る必要があり、新政権誕生後数ヶ月は主要ポストが不在の状況が続くことを指摘しました。議会との蜜月期間と形容され、新政権の構想を打ち出す重要な時期でありながらも、McCain政権であれObama政権であれ、新政権の布陣が完了するまでは容易に政権の政策を打ち出せないだろうとの見解を披露してくれました。 |