![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() ![]() 10月8日に開催されたJCAW研修会では、エネルギー市場分析で30年を超える経験を持つGuy Caruso 氏をお招きしました。Caruso氏は、2002年2月より最近までエネルギー統計作成や市場分析を担当するエネルギー省エネルギー情報局(EIA)の局長として活躍されました。現在は民間シンクタンクCSISにてエネルギー分野のアドバイザーを勤めておられます。10月研修会では、EIAが今年5月に発表した「Annual Energy Outlook 2008」に基づく世界のエネルギー需給の中期見通しを中心にお話しいただきました。最近まで高値更新を続け上がる一方と思われた原油価格ですが、米国発の金融危機の影響で世界の景気が悪化しその余波を受けて現在は下落基調に転換したとの感があります。しかし、Caruso氏は、米国の需要の伸びが鈍化してはいるものの、中国やインドなどの非OECD諸国での需要増加が続くと予想される中、世界の石油産油国による生産余力が低下していることから、需給バランスは引き続きタイトな状態にあると説明しました。今後の原油価格の見通しについては、ここしばらくは下落傾向が続く可能性もあるが、OPEC加盟国間の協調如何にかかるだけでなく、世界経済の動向、増産を目指した投資、技術革新などに左右されると指摘し、産油国による供給量が持続的に増加しない限り世界石油市場は緊迫した状態が続くとの見方を披露しました。 米国では、昨年末、石油依存度軽減や再生可能エネルギー生産の拡大を目指した「新エネルギー法(Energy Independence and Security Act of 2007)」が成立するなど、石油以外のエネルギー資源の利用拡大に期待が高まっている一方で、国内供給量に余裕があり安価な石炭が相変わらず重要なエネルギー資源となっています。Caruso氏は、エネルギー資源の需要変動は、法規制に大きく左右され、特にCO2規制が強化された場合には、石炭利用が減少し原子力や再生可能エネルギー需要が増加すると予測しています。ただし、原子力の需要増加については使用済み燃料、資本コスト、立地条件などの問題がネックとなりそうだと付言されました。 エネルギー問題については会員の皆様の間でも関心の高いテーマで、本年2度目のエネルギーに関する研修会にもかかわらず、多数のご参加をいただきました。 |