

「JCAW 研修会 アメリカの自動車産業の現状」
4月14日、国際自動車製造業協会(AIAM)代表、マイク・スタットン氏にアメリカの自動車産業の現状を語っていただいた。スタントン氏は、この30年間自動車業界を代表し議会、連邦政府、州政府・議会などとの交渉に携わってきた。同氏が代表を務めるAIAMは国際メーカー13社の業界団体で、同団体の四輪車販売比率は全米で40%を超える。以下、スタットン氏の講演内容のポイントを列挙する。
- アメリカの自動車産業はかつてない試練に立たされ、自動車メーカーは経済危機の下で生き残りのため施策を模索する。政府は民間企業のCEOを解雇し、組合と債権者は更なる譲歩を要求され、GMとクライスラーは倒産の危機にある。
- デトロイトの三社にとってデーラーの整理統合が課題であるが州法であるフランチャイズ法が妨げになる。
- 自動車産業はサプライチェーンを通じて複雑な相互依存関係にあるのでサプライヤーが経営不振に陥ると完成車メーカーの多数に影響がでる可能性がある。
- サプライヤー(一次下請け)の他社依存率
- クライスラー系:GM66%、Ford54%、アジア系59%、欧州系37%
- Ford系:GM70%、クライスラー64%、アジア系65%、欧州系46%
- GM系:Ford51%、クライスラー56%、アジア系58%、欧州系37%
- オバマ政権はGMとクライスラー救済に取組んでいる。他の自動車メーカーに対し差別的なものがあるので注意が必要である。
- エネルギー省が$25 billionを提供する対象となる工場は全く新規のものかあるいは20年以上の古い工場と定める(20年未満の工場は対象外)。
- オバマ政権が補償を約束したサプライヤー支援は、GMとクライスラーにサプライヤーの選択を任せる。
- サットン議員が提出したスクラップ法案(代替奨励策法案)は支援の対象を北米製の車に限定する。
- 地球温暖化ガス問題への取り組みが求められる。自動車の二酸化炭素排出量は総排出量の20%にあたる。同時にエネルギーの持続的供給を確保するためにアメリカの原油依存度を削減しなければならない。
- カリフォルニア州の温暖化ガス排出規正法の施行。
- 2011年以降自動車燃費規制強化。
- EPAの地球温暖化ガス規制への動き。
担当:園田
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