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![]() ![]() 5月27日の研修会は、世界銀行・国際通貨基金合同開発委員会の事務局長を、日本人として初めて務める小寺 清氏に講演いただきました。同委員会は、途上国への開発援助について主に世銀の業務運営への指針を協議する主要24ケ国財務・開発大臣の会議です。 今回の金融危機は先進国を軒並みマイナス成長に導きました。途上国は何とかわずかにプラスと思いきや、中国とインドを除くと実はマイナスの可能性あり。途上国の極度の貧困や飢餓を撲滅し、初等教育の普及、保健衛生の改善などを目指す「ミレニアム開発目標」が、金融危機の結果、未達成の幅を拡大する恐れが出ています。ここでも中国やインドの急成長で全体の数字が良く見えていた面があります。 今、途上国への援助の増額が大切な一方、途上国の行政制度が未整備だと、国民の末端まで恩恵が十分行き渡らないなど、せっかくの援助資金が活かされないリスクがあります。ガバナンス強化のため、一定程度は援助する側が途上国の行政のあり方に注文をつける潮流の指摘も興味深いものでした。 日本のマスメディアでは、途上国の貧困撲滅のための開発や援助についての報道がまだまだ少ないとの指摘もありました。日本政府や日本人は一定の貢献をしてきていますが、最近の日本の“内向き”状況が拡がると、開発への関心がさらに小さくなりかねないと心配になります。日本と世界のあり方についても考えさせられました。(奥 智之) ![]() ![]() 日本出張時にも機会があれば、大学院生向けに講演されている小寺 清氏。 開発委員会では世銀総裁や各国大臣が居並ぶ会議の仕切り役をこなされます。 |