『ささやかな日米交流』


「ささやかな日米交流」の実例を紹介します。

黒澤明監督の映画はかなりこちらでも浸透していますが、アメリカ人の友人と英語サブタイトル付の日本の映画を観たりします。ホラーからドラマ、コメディまでいろんなジャンルを観ますが、私自身、藤沢周平の作品が大好きで、映画「武士の一分」の原作となった「盲目剣谺返し」や「隠し剣鬼の爪」、「蝉しぐれ」、「たそがれ清兵衛」など数をあげるときりがありません。あの市井の人々の人情、欧米の情熱的に愛を表現する文化とは違う日本の武士家庭、または町人家庭の穏やかな、静かな夫婦愛、家族愛がたまりません。作品の悲哀、ささやかな幸せ、苦悩、また「そうそう」と思わずあいづちをうつ日常の喧騒... それらをアメリカの友人にも身近に感じながら映画を観て欲しかったのですが、帰ってきたコメントは「kinda slow...」 がーんっ! ラストサムライみたいな壮絶なシーンもない映画は受け入れられないのでしょうか・・・ こりずに日本映画文化交流をトライしようと思いますが・・・ しみじみと藤沢周平のよさを鑑賞できる文化に育ってよかったと一方で思う日本人の私でした。

ブラックマー亮子Ryoko Blackmerさん


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


傍白

アメリカ人は映画好き。今はDVDや On Demandですが、昔はVCR Tape を Blockbuster で山盛り持ち帰る風景がありました。そういえば先日のアカデミー賞発表以降、民主党大統領支持者にとって「No Country for Old MAN」が新しいスローガンになったとか!(作品賞を取った原題は Old Men)。

ご存知の J-Film シリーズにより、商工会でも日本映画の紹介を進めています。DVD時代は各国語の字幕が出るのが便利。確かに日本映画はスローテンポかも。でも昔の米国映画にもスローテンポの名画はたくさんありましたよね。(奥 智之)



「ささやかな日米交流」、以下はご両親とお嬢様のご一家から頂戴しました。

アメリカ人から、娘と自分の名前の意味を聞かれ、教えたらとても興味をもたれました。「日本人の名前のひとつひとつには、親からの子どもに対する願いやメッセージがこめられている」というのが、とても新鮮だったようです。

Japan Productivity Center の黒田和光さん(父)


運転免許を取り立てのころ、余所見をしていて、前の車に軽く衝突してしまった事がありました。そのとき、車を降りてすぐに相手の方に謝ったのですが、後で名前の交換をしたときに、「あなた、日本人だったのね。日本人って、あなたのようにとても正直な人が多いのよね」と言われました。

黒田やひろさん(母)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


傍白

すみません。「軽い衝突」ですから、この挿絵ほどにはならなかったことでしょう。会報2月号で増田民夫さんが、ご夫人が交通事故に遭われたときの貴重な体験談と教訓を寄稿くださいました。黒田さんの場合、事故相手は良心的な方で助かったそうです。日本人の誠実さがプラスに働いた例ですが、世の中にはそれに付け込む人もあり得ますので要注意。

お父様の名前の話。アメリカ人には受けそうですね。アメリカ人の first nameはキリスト教の聖人に由来するものが多いのに対し、日本人の first name にはこんな人に育ってほしいとの親の愛情が刻まれています。Last name も自然や地形から取ったものが多い。苗字を導入した明治時代など歴史の話や、日本人が自然を大切にして生きてきたことなど、話題を広げていきやすいですね。(奥 智之)



夏休みに行ったプログラムでできたアメリカ人の友達に、日本の和式便所の写真をGoogleで検索して見せたら、その形と使用方法にとても驚いていました。他にも、音を消す「音姫」や、ウォシュレットの暖かい便座のことを話したら、「いつか日本に行って本物を見たい」といった子もいたほどでした。

黒田夏葉(なつは)さん(高校生)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


傍白

男性の皆さん、日本にしかない「音姫」をご存知でしょうか。この製品のおかげで水道使用量が節約できます。

トイレネタは学校では盛り上がるものです。和式トイレは日本でも稀になりました。昔のモスクワの空港の公衆トイレにはドアがなかったとか。

そういえば映画でも公衆トイレはよく出てくる。逃走、殺人、変装、鏡を活かしての心理描写など、さまざまな「場」になります。ストーリーの鍵になる何気ない会話や、重要なセリフが述べられる場でもありますね。(奥 智之)